2018年2月上旬に米国株は記録的な大暴落をしました。
ここまで本格的な暴落は自分にとってはじめてで、わずか一週間ちょっとで80万円ほどあった利益が消え、20万円ほどのマイナスになりました。マイナス100万円の損益ですね。
投資にリスクは当然あるものということで、この記憶を忘れないよう、その際の個別株ポートフォリオを掲載しておきます。数ヶ月間の株高がわずか数日で元に戻り、購入時の水準を下回りました(まあ損をふくらましたのは後で述べる早すぎる追加購入・ナンピン買いもいけなかったのですが)。
ショックがまったくなかったと言えばウソかもしれませんが、アメリカ企業の業績はすこぶる好調で、暴落が長期間続かないだろうという思いもあり、そんなに気にはなりませんでした。まあ、長期投資の配当目当てなので、最悪長引いたとしてもかまわない、という程度の腹はくくったうえで投資しているのもありますが…。
逆に、株を始めてからずっと右肩あがりだったので、割高感があって追加で購入できないという悩みがありました。なので、暴落のこの機会に少し買い増しをしました。
その結果を記録しておきます。どちらかというと反省の意味合いが大きいかもしれません…。
1. ファイザー(PFE)に200株
このファイザーの購入は、実際には大暴落時ではなく、その直前の1/31でした。
アマゾン、JPモルガン、バークシャがヘルスケア会社を設立するというニュースが前日に発表され、ヘルスケア銘柄全般が下がっていました。ファイザーももちろん同様で1ドル(3%)程度下げていました。
配当利回りも3%後半と魅力的だし、そこまで大きく下がることもなさそう、しかも配当・権利落ちが翌週ということで、少々損をしても配当程度でまかなえるはずと思い、37.65ドルで200株を購入しました。
ただ、この判断は誤りでした。その後、米国株全体が暴落し、さらに大きく下落しました。このとき全体で20万円のマイナスになりましたが、その大きな原因がこのファイザーです。ファイザーは33.5ドル程度まで下がり、この銘柄だけで10万円の赤字となっていました。
現在(2018/2/18)はかなり株価を戻して赤字が減りましたが、まだ購入時の株価とは1ドルほど開きがあり、早く買った水準にまで戻ってほしいと心から願ってます。
2. アイビーエム(IBM)に29株と21株
こちらは2回に分けて購入しました。分けたというよりは1回目の購入からさらにまただいぶ下がったので、ヘタなナンピン買いして損を取り戻したかった、という方が正確かもしれませんが…。
ファイザーと同じく、配当・権利落ちが近かったので購入したというところもあります。まあ、配当もよく企業的にも好きなので前からほしかった銘柄ではありました。
2/6に29株を158ドルで、2/7に21株を151.26ドルで購入しました。
たった1日でほんとに大きな価格差ですね。。最初の購入はやはり間違いだったと思います。
心の中では相場が荒れそうだししばらく様子をみようと思っていたのに、ついついひょっとしてこれがチャンスかもと思ってしまって買ってしまいました。今回の暴落で得た教訓は、チャンスを多少逃してもよいから、冷静に様子を見ることが必要ということです。
その後、順調に株価はあがってくれたので結果オーライですが、まだ1回目の購入分のみだと赤字です。両方とも2/7に50株買っていれば大きなプラスになったので反省点です。
3. ジョンソン&ジョンソン(JNJ)に50株
自分の中ではこれが一番大きな出来事でした。
前々からほしかった米国長期投資の代表的銘柄、ジョンソン&ジョンソン。
ほしいほしいと思いながら、どんどん株価があがっていきほとんど下がる気配もないので、さすがに割高すぎて今まで買えませんでした。
今回の、アマゾン等ヘルスケア会社設立と米国株式暴落でかなり下がってくれたので、購入することができました。2/7に50株を129.55ドルで購入です。翌日、翌々日くらいに購入すればさらに安くなってたように記憶してますが、まあ「頭と尻尾はくれてやれ」で、そこそこいい値段で買えたと思っています。
暴落がなければ買えていなかったので、これだけは暴落してにうれしかった唯一のことですね。
4. 米国高配当株ETF(HDV)に49株
中途半端な株数になってるのは、手持ちの金額全部を突っ込んでしまったからです…。
HDVはすでに126株保有していましたが、2/7に追加で49株を85.9ドルで購入しました。HDVはNISAで購入することにしているので、今年はじめてのNISA枠での購入です。これで今年のNISA枠はあと70万円ちょっとになりました。
まずまずの値段では買えましたが、これも翌日以降さらに下がっていたので、何もこの日にIBMやジョンソン&ジョンソンなどとすべてまとめて買わなくてもよかった。少し冷静さを欠いていました。反省です。
ただ、HDVも値段がだいぶあがってしまい、追加購入するふんぎりがなかなかつかなかったので、購入する機会があったのはよいことではありました。
5. 保有していたシティグループ(C)100株を売却
これは暴落が落ち着いて、また上昇に転じてからのことです。
シティは配当が2%台と配当重視ではないものの、リーマンショック前の水準から考えて、長期的には株価100ドルを目指せるのではと思い、保有し続けてました(と言っても半年くらいですが)。
72.9ドルで購入しましたが買った時期が悪く、なかなかプラスに転じてくれませんでした。ただ、11月下旬から伸びてくれ、80ドルを目指そうかというところでした。80ドルで売ろうかどうか迷っているうちに暴落の運びとなりました。
その後、無事底を打って上昇してくれたのですが、ひとまずここまで回復してくれれば上出来ということで、77.2ドルのときに売却しました。数ヶ月保有して世界株高を経てもあまりあがらなかったなという印象を持ったのと、やはり株価が下がったときに高配当株ならいずれ利益になると思えるのですが、配当がものたりない銘柄だと保有し続けていいのか不安になります。売却に後悔はありません。
結果、400ドルちょっとの利益確定となりました。この分は別の銘柄購入に当てたいと思います。すでに暴落から株価が回復している企業が多いので、まだ回復していない、つまり多少リスクのある銘柄を目指してみようかなと思っています。最近、仮想通貨を始めたのですが、今回のこの思惑にはこれがやや関係している気がします。長期投資の低めのインカムゲインだけではなく、高いキャピタルゲインを目指して、今年は少しだけ動き回ってみてもよいかなと思っているところです。